キーメッセージ
工程品質とは、各工程で品質を保証し、不良を次工程へ流さないことである。
製造品質というと、完成後の検査で良品・不良品を判定することをイメージしがちです。
しかし、最終検査で不良が見つかれば、前工程まで戻って分解・修正・再組立・再評価が必要となり、
大きな手戻りが発生します。
そこで重要になるのが、各工程で品質を保証する「工程保証」の考え方です。
最後に検査するのではなく、各工程で保証する
例えば、複数の工程を経てユニットを製作する場合、
従来型
工程① → 工程② → 工程③ → 最終検査
最後の検査で不良が見つかれば、どの工程に問題があったのかを確認し、必要なところまで戻って修正することになります。
これに対して工程保証では、
各工程で品質を確認し、良品であることを確認してから次工程へ進めます。

不良を次工程へ流さない
工程保証で重要なのは、
自工程の品質は、自工程で保証する。
という考え方です。
工程①で異常があれば工程①で止めて是正する。
工程②で異常があれば工程②で止めて是正する。
問題を抱えたまま次工程へ流さないことで、良品だけが次工程へ流れるようにします。
これによって、不良を早い段階で発見でき、手戻りの範囲も小さくできます。
結果として、品質の安定化だけでなく、手戻り工数・コスト・納期の改善にもつながります。
工程品質は、これまでの品質活動の積み重ね
ここまで説明してきた、
SOPで正しい作業方法を定める。
教育・作業許可で正しく作業できる人に任せる。
STOP WORKで異常を次工程へ流さない。
工程良品条件で良品となる管理値を明確にする。
これらは、すべて工程品質につながっています。
品質は、最後の検査だけで保証するものではありません。
一つひとつの工程で品質を作り込み、良品を次工程へ渡していく。
これが工程品質(工程保証)の基本的な考え方です。
金言>品質は最後の検査だけで保証するものではない。
各工程で品質を保証し、その積み重ねで品質を作り込む。