キーメッセージ
変更そのものが問題なのではない。
変化点を把握し、影響を査定し、必要な処置を行うことが重要である。
製造現場では、さまざまな変更が発生します。
設計系であれば、
•加工部品の変更
•購入品の変更
製造系であれば、
•製作メーカーの変更
•使用工具の変更
•加工・組立条件の変更
などがあります。
改善やコストダウン、調達事情など、変更が発生する理由はさまざまです。
重要なのは、「何かが変わった」という変化点を確実に捉えることです。
変化点があれば、まず影響を査定する
変更があったからといって、すべてを最初から評価し直す必要はありません。
まず、
「この変更は、何に影響するのか」を査定します。
変化点発生
↓
影響査定
↓
影響なし → そのまま適用
影響あり → 必要な処置へ
重要なのは、変更内容そのものではなく、その変更によって何が変わる可能性があるのかを見ることです。
製造品質に影響する場合
製造条件に影響する変更であれば、まず工程良品条件を再確認します。
例えば、製作メーカーや工具、加工条件などが変われば、
「従来の管理値で良品を保証できるか」
「管理値の見直しが必要ではないか」
を確認します。
必要であれば、工程良品条件を見直し、それに合わせてSOPも改訂します。
つまり、変更内容確認 → 工程良品条件の再確認 → 必要に応じてSOP見直し → 品質確認 → 変更適用
という流れです。
製品性能に影響する場合
一方、変更が製品の機能・性能に影響する可能性があれば、製造だけでは判断できません。
どの性能項目に影響する可能性があるのかを抽出し、必要な懸念項目について評価する必要があります。
これは基本的に、開発・設計側で行う仕事です。
つまりChange Controlでは、
製造品質への影響なのか、製品性能への影響なのか を切り分け、必要な部門へつなぐことも重要になります。
Change Controlは「変更禁止」ではない
Change Controlというと、変更申請や承認手続きをイメージしがちです。
しかし、本来の目的は変更を難しくすることではありません。
変化点を見逃さず、その影響を確認し、必要なところだけ確実に処置する。
これがChange Controlの本質です。
変更があっても、影響を正しく査定し、必要な評価や工程条件の見直しを行えば、品質を維持しながら変更できます。
製品も製造工程も、改善のために変化していきます。
だからこそ、**「変えないこと」ではなく「変化を管理すること」**が重要なのです。
金言>変化を恐れるのではない。
恐れるべきは、管理されない変化である。