【実践知 製造編】⑧ SOPは説明書ではない

製造現場では、多くの会社でSOP(Standard Operating Procedure:標準作業手順書)が作られています。

しかし、SOPを確認すると、「作業内容を詳しく書いた説明書」になっていることがあります。

文章が何行も並び、写真が添付されている。 一見すると詳しく説明されているように見えます。

しかし、実際に作業する人の立場で見ると、

「どの順番で作業するのか」
「どの部品を使うのか」
「どの工具を使うのか」
「どこが品質上重要なのか」

が、一目では分からない。

これでは、SOPを読みながら作業するというより、経験者から教えてもらわなければ作業できない状態になります。

SOPは「誰でも分かる」が基本

SOPを作るときに重要なのは、文章量を増やすことではありません。

私は、少なくとも次の内容が一目で分かることが重要だと考えます。

作業の流れ・順番

使用する部品

使用する工具

品質上守るべきポイント

文章だけで説明するのではなく、図や写真を使って作業の流れを見える化する。

部品についても、文章の中から探すのではなく、部品表などで明確にする。

工具についても、必要なものを事前に分かるようにする。

そして最も重要なのが、「この作業では、何を守れば良品になるのか」という品質管理ポイントを明確にすることです。

SOPは品質を作り込むための標準

SOPは、新人に作業を説明するためだけの資料ではありません。

製造品質という観点では、「誰が作業しても、決められた方法で作業し、同じ品質を再現する」ための基準です。

したがって、SOPには単なる作業方法だけでなく、作業手順 + 使用部品・工具 + 品質管理ポイントが必要になります。

そしてSOPを見れば、「何をすればよいか」だけでなく、「何を守らなければならないか」まで分かる。

ここまでできて、初めて製造品質を支えるSOPになります。

金言>SOPは作業の説明書ではない。
誰が作業しても、同じ品質を再現するための標準である。

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