製造現場では、多くの会社でSOP(Standard Operating Procedure:標準作業手順書)が作られています。
しかし、SOPを確認すると、「作業内容を詳しく書いた説明書」になっていることがあります。
文章が何行も並び、写真が添付されている。 一見すると詳しく説明されているように見えます。
しかし、実際に作業する人の立場で見ると、
「どの順番で作業するのか」
「どの部品を使うのか」
「どの工具を使うのか」
「どこが品質上重要なのか」
が、一目では分からない。
これでは、SOPを読みながら作業するというより、経験者から教えてもらわなければ作業できない状態になります。
SOPは「誰でも分かる」が基本
SOPを作るときに重要なのは、文章量を増やすことではありません。
私は、少なくとも次の内容が一目で分かることが重要だと考えます。
•作業の流れ・順番
•使用する部品
•使用する工具
•品質上守るべきポイント
文章だけで説明するのではなく、図や写真を使って作業の流れを見える化する。
部品についても、文章の中から探すのではなく、部品表などで明確にする。
工具についても、必要なものを事前に分かるようにする。
そして最も重要なのが、「この作業では、何を守れば良品になるのか」という品質管理ポイントを明確にすることです。

SOPは品質を作り込むための標準
SOPは、新人に作業を説明するためだけの資料ではありません。
製造品質という観点では、「誰が作業しても、決められた方法で作業し、同じ品質を再現する」ための基準です。
したがって、SOPには単なる作業方法だけでなく、作業手順 + 使用部品・工具 + 品質管理ポイントが必要になります。
そしてSOPを見れば、「何をすればよいか」だけでなく、「何を守らなければならないか」まで分かる。
ここまでできて、初めて製造品質を支えるSOPになります。
金言>SOPは作業の説明書ではない。
誰が作業しても、同じ品質を再現するための標準である。