私は30代と40代で、同じプロジェクトリーダーでも考え方が大きく変わりました。
30代の頃は、マーケティングからの要望を一つひとつ受け止め、そのまま開発へ展開していました。
「あれも欲しい。」
「これも欲しい。」
その結果、小さな要求の積み重ねとなり、
「この装置は何を売りたいのか。」
という本来の目的が曖昧になっていました。
また、外部コンサルタントの支援を受け、FMEAや付箋紙を使ったリスク抽出も経験しました。
リスクを幅広く洗い出すことはできます。しかし、項目が増えるほど、どう収束させるのか。
そこに苦労しました。
今振り返ると、その頃の私は、「専門チームがまとめてくれるだろう。」という意識がどこかにあったのだと思います。
40代になり、二度目のプロジェクトでは考え方を変えました。
「最後は自分がまとめる。」そう覚悟を決めました。
まず考えたのは、お客様は何を求めているのか。
そして、この装置は何を売りたいのか。という商品コンセプトです。
マーケティングの要望をそのまま受け入れるのではなく、
顧客の立場から考え、この装置の最大の特徴は何か。どこで他社と差別化するのか。
まず方向性を整理しました。
その考え方を私は、「仮想カタログ」という形でまとめました。
商品カタログを先に描くことで、マーケティングも開発も、目指す方向が一致します。
仕様を積み上げるのではなく、商品コンセプトから仕様へ落とし込む。この流れに変えたのです。
開発日程は非常に厳しい状況でした。
関係部署との調整も必要です。
私は会議で、「まず、やるか、やれないかだけ答えてください。」と伝えました。
「やります。」その回答だけ確認し、
「課題があるなら、私が個別に聞きに行きます。」と続けました。
会議は30分で終わりました。
全員を集めて長時間議論するのではなく、課題は個別に整理し、
リーダーである自分がまとめる。それが私の役割だと考えたからです。
この経験から学んだことがあります。
優れたプロジェクトリーダーとは、管理手法に詳しい人ではありません。
FMEAも、WBSも、会議も、すべてプロジェクトを成功させるための手段です。
本当に重要なのは、
何を目指すのかを明確にし、最後は自分が責任を持って方向性をまとめる覚悟です。
私は、
優れたプロジェクトリーダーとは、
「プロジェクトを管理する人ではなく、プロジェクトを成功へ導く人」だと考えています。
このようなお悩みはありませんか?
•プロジェクトの方向性が途中でぶれてしまう。
•会議は多いのに、なかなか意思決定が進まない。
•部門間の調整に時間がかかり、開発が遅れる。
•プロジェクトリーダーをどのように育成すればよいか悩んでいる。
このような課題は、管理手法だけでは解決できません。
商品コンセプトの整理、意思決定の進め方、リーダーの役割を見直すことで、プロジェクトは大きく変わります。
SPE Partnersでは、壁打ちを通じて課題を整理し、商品戦略からプロジェクト運営まで一貫した伴走支援を行っています。
答えを押し付けるのではなく、お客様と一緒に考え、プロジェクト成功に向けた実践的なご支援をいたします。
金言>優れたプロジェクトリーダーとは、管理する人ではない。最後は自らまとめる覚悟を持ち、プロジェクトを成功へ導く人である。