開発現場では、試作後に問題が発見され、設計変更や再評価が発生することがあります。
もちろん、開発である以上、試作によって新たな課題が見つかることは避けられません。
しかし、毎回のように大きな手戻りが発生しているのであれば、それは設計者個人の問題ではなく、
開発プロセスそのものに課題がある可能性があります。
私はこれまで半導体製造装置の開発に長く携わってきました。その中で感じるのは、多くの手戻りは設計段階ではなく、その前段階で既に決まっているということです。
例えば、
・仕様が曖昧である
・評価項目が不足している
・リスクの洗い出しが不十分である
・関係部門との認識が揃っていない
こうした状態で設計を進めれば、試作後に問題が発生するのは当然です。
重要なのは、試作してから考えるのではなく、試作前にどれだけ考えられるかです。
開発品質は、試作段階ではなく、その前段階で決まります。
手戻りを減らすためには、設計者を責めるのではなく、開発プロセス全体を見直すことが重要だと考えています。
開発の成功は試作後ではなく、試作前にどれだけ準備できたかで決まるのです。