仕事がうまく進まない原因の一つに、
事実と憶測を混同してしまうことがあります。
これは現場でもよくある話です。
例えば、装置が停止しました。
部品を分解すると、ある部品が壊れていました。
すると、
「原因が分かりました。この部品が原因です。」という報告を耳にすることがあります。
しかし、本当にそうでしょうか。
部品が壊れていたことは事実です。
しかし、「その部品がトラブルの原因だった。」というのは、まだ推測です。
本当に原因なら、
その部品が壊れたことで、
今回のトラブルが発生したことを説明できなければなりません。
つまり、辻褄が合うストーリーになっているかを確認する必要があります。
もし説明できなければ、その部品は結果であり、真の原因ではないかもしれません。
優秀なエンジニアは、
トラブルが起きると、
すぐに数本の仮説を頭の中で考えます。
そして、
「この仮説なら、この現象も説明できる。」
「この仮説なら、このデータと矛盾する。」
というように、一つずつ事実と照らし合わせながら絞り込んでいきます。
つまり、
最初から一つの答えを信じるのではなく、
事実で仮説を検証しているのです。
これは技術だけではありません。
営業でも、「お客様は価格が高いから買わない。」と思っていても、
実際は納期が問題だったかもしれません。
管理でも、
「部下のやる気がない。」と思っていても、
本当は目的が伝わっていないだけかもしれません。
思い込みで判断すると、対策も間違ってしまいます。
私は仕事を進める時、まず事実を整理します。
推測は悪いことではありません。
推測は仮説として扱い、事実で検証することが大切です。
その上で、「私はこう考える。」という仮説を立てます。
そして、新しい事実が出てきたら、仮説を修正します。
この繰り返しが、正しい判断につながります。
このようなお悩みはありませんか?
•思い込みで判断してしまう。
•同じトラブルを繰り返す。
•原因が分かったと思ったのに再発する。
•会議で議論がかみ合わない。
その多くは、事実と憶測が混ざっていることが原因です。
金言>事実は一つ
このような課題の多くは、能力不足ではなく、仕事の中身に原因があります。
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