【仕事力・先読み力編】①先読み力とは何か

仕事ができる人と、そうでない人。

その違いの一つが先読み力です。

例えば設計現場では、この違いがよく表れます。

設計トラブルが多い設計者は、図面が完成すると仕事が終わったと思っています。

製造工程へ行くのは、製造部門から呼ばれた時だけです。

「部品が取り付かない。」

「組立ができない。」

「調整しにくい。」

そんな指摘を受けて初めて現場へ向かいます。

これでは、設計意図どおりに製品ができているか、自分で確認することはできません。

現場が工夫して何とか組み立ててくれたとしても、それは設計が正しかったことにはなりません。

そのまま市場へ出れば、お客様のところで大きなトラブルになる可能性があります。

一方、優秀な設計者は違います。

製造から言われる前に、自ら現場へ足を運びます。

部品は設計意図どおりに取り付いているか。

調整はやりやすいか。

無理な力は掛かっていないか。

設計者本人だからこそ、自分の設計意図どおりかどうかはすぐに分かります。

現場を5分見るだけで、小さな違和感に気付き、市場トラブルの芽を摘み取ることができます。

この違いは、設計だけの話ではありません。

営業なら、お客様から問い合わせが来てから動く人と、「次に何を求められるか」を考えて準備している人では、大きな差が生まれます。

製造なら、不具合が起きてから対応する人と、「次工程で困ることはないか」を考えて手を打つ人では、仕事の質が変わります。

管理職も同じです。

問題が起きてから会議を開くのではなく、「半年後、一年後にどんな課題が起きそうか」を考えて準備している人ほど、組織を安定して成長させることができます。

つまり、先読み力とは職種を問わず共通する仕事力なのです。

私は、先読み力とは未来を予測する能力ではなく、

「次に何が起きるかを考え、一歩先に行動する力」

だと考えています。

仕事の質は、この先読み力の有無で大きく変わります。

仕事の質だけではなく、仕事量まで変わる。

金言>先読み力とは、一歩先に行動する力である

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