【本質思考編】②知識は人を変えない 体感が人を変える

「知識は大切ですか。」そう聞かれれば、私は迷わず「もちろん大切です。」と答えます。

しかし、知識だけで人が変わるかと聞かれれば、私の答えは「変わりません。」です。

私はこれまで、多くの企業で改善活動や人材育成に携わってきました。

その中で何度も感じたことがあります。

研修を受ける。本を読む。セミナーに参加する。新しい手法を学ぶ。

知識は増えます。

しかし、仕事のやり方は変わらない。そのような場面を数多く見てきました。

では、人は何によって変わるのでしょうか。 私は、「自分自身で体感した時」だと考えています。

例えば、私は改善活動の中で、

難しい理論から話を始めることはほとんどありませんでした。

むしろ、「車を買う時は、どのように考えますか。」というような身近な話から始めます。

すると、目的を考える。予算を決める。優先順位を考える。 自然に思考プロセスを使っていることに、自分自身で気付きます。

そして、「仕事も同じですよ。」と話すと、

多くの方が、「ああ、そうですね。」と納得されます。

私は、この「ああ、そうですね。」という瞬間が、人が変わる第一歩だと思っています。

知識を教えられたからではありません。

自分の経験と結び付き、自分自身で納得したからです。

私自身も同じでした。

若い頃、月200時間を超える残業を経験しました。

その時、このままでは続かない。

どうすれば負荷を減らし、最短で成果を出せるのか。必死に考えました。

その経験があったからこそ、思考プロセスや仕事の進め方が大きく変わりました。

もし、そのような経験がなければ、 私は今までと同じやり方を続けていたかもしれません。

知識は、人にヒントを与えます。しかし、行動を変えるのは、自ら考え、体感し、納得した経験です。

だから私は、知識を教えるだけではなく、相手自身が気付くことを大切にしています。

このようなお悩みはありませんか?

経営者や管理職の方から、このようなお話を伺うことがあります。

•研修をしても現場が変わらない。

•改善手法を教えても定着しない。

•若手に何度説明しても伝わらない。

•セミナーでは理解しているのに実践しない。

このような課題は、知識不足ではなく、

本人が体感し、腑に落ちていないことが原因である場合も少なくありません。

私は、このような課題に対し、一方的に答えを教えるのではなく、

相手自身が気付き、納得できるような対話を大切にしています。

その積み重ねが、行動を変え、やがて組織を変える力になると考えています。

金言>知識は理解を生む。体感は行動を変える。

知識はスタートラインです。

しかし、本当の成長は、自分で考え、自分で気付き、自分で行動した時に始まります。

私は、それが人を育てる本質だと考えています。

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