問題提起
多くの企業では、「設計が終わってからコストダウンを考える」という進め方になりがちです。
しかし、その時点では設計変更の自由度は小さく、大きなコストダウンは期待できません。
コスト戦略(原価企画)の考え方
まず、市場価格を把握します。
•競合製品はいくらで販売されているのか
•自社製品はいくらで販売しているのか
市場を把握した上で、目標となる販売価格を設定します。
次に、必要な利益率を考えます。
すると、目標原価が決まります。
さらに、現在の原価との差を比較すると、
どれだけコストを下げる必要があるか という目標コストダウン額(率)が見えてきます。
目標を具体化する
コストダウン目標を設定しただけでは、具体的な改善活動にはつながりません。
そこで、
•ユニット
•システム
•製造工数
などに展開します。
例えば、製造原価であれば、
製造時間を何%短縮するか という具体的な目標になります。
その目標に基づいて、
•購入品の見直し
•設計の見直し
•製造工数の短縮
などを検討していきます。
まとめ
コスト戦略(原価企画)とは、
市場で競争できる販売価格を実現するために、
開発段階から目標原価を設定し、その目標に向けて設計・調達・製造を進める考え方です。
量産後のコストダウンは、設計変更の自由度が小さいため、改善効果は限られます。
だからこそ、
コストは開発段階から作り込むことが最も効率的なのです。
本質
コストダウンは購買活動ではない。
開発段階で目標原価を作り込む活動である。
金言>コストは設計で8割決まる。
この言葉は、「設計者だけがコストを決める」という意味ではありません。
開発段階で目標原価を決め、設計・調達・製造が一体となって作り込むことが重要であるということなのです。