【会社品格編】②人材が辞める組織

人材が辞める理由として、

給与や待遇が挙げられることがあります。

もちろん、それも理由の一つでしょう。

しかし、私はそれだけではないと考えています。

人材が辞める組織には、日常の中に共通した変化が現れます。

社員は、最初から辞めようと思って入社するわけではありません。

会社を良くしたい。

役に立ちたい。

成長したい。

そんな前向きな気持ちを持って仕事を始めます。

だから、改善提案もします。

困っている人がいれば助けようとします。

しかし、その思いが何度も受け入れられない。

改善提案をしても変わらない。

頑張っても正しく評価されない。

約束したことが守られない。

そのような状態が続くと、社員の気持ちは少しずつ変わっていきます。

以前は積極的に改善提案していた人が、何も言わなくなります。

言われたことだけをやる。

余計なことは一切やらない。

改善提案もしない。

「頼まれた仕事だけやればいい。」

そんな仕事の進め方へ変わっていきます。

これは本人の問題ではありません。

そのような組織文化が、人をそう変えてしまったのです。

職場の雰囲気にも変化が現れます。

以前は改善の話をしていた雑談が、

次第に愚痴や不満へ変わっていきます。

「どうせ言っても変わらない。」

「余計なことは言わない方がいい。」

「言われたことだけやればいい。」

このような言葉が増え始めた時、私は組織に黄色信号が灯っていると感じます。

そして最後に、

社員は静かに会社を去っていきます。

退職は突然の出来事ではありません。

日々の小さな失望の積み重ねなのです。

だから私は、

人材が辞める原因を社員個人に求めるのではなく、

組織の課題として向き合うことが大切だと考えています。

会社が変われば、人も変わります。

組織文化が変われば、人が前向きに働ける職場へ変わっていきます。

人材が辞める組織とは、人が辞める前に、社員の「挑戦する心」が辞めてしまう組織なのです。

金言>人は突然辞めるのではない。期待を失い、心が離れた時から辞め始めている。

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